2013年3月21日木曜日

SimplyTermsってなに?

・SimplyTermsって時々目(耳)にするけど、何?
・SimplyTermsをダウンロードしてみたけど、使い方がよくわからない・・・
・SimplyTermsで何が出来るの?
という翻訳者(の卵さん)の一助となるよう、何回かにわたり使い方を紹介していきます。

SimplyTermsとは?

SimplyTermsとは、Buckeyeさんが作成された、「用語集による一括置換を核とした翻訳支援ソフト」です。
入手先はココ↓
http://homepage2.nifty.com/buckeye/software/index.htm

中心となる機能は、「WordやExcel、PowerPointなどのMS Office製品で渡された原文ファイルからテキスト(文字データ)のみを抜き出し」、(他のテキストエディタやWord、Trados等で翻訳した後)「元のファイルに書き戻す」機能です。
ですから、SimplyTermsで翻訳するわけではなく、SimplyTermsに翻訳を「支援」してもらうのです。

では、どういうときに威力を発揮するかというと、例えば
・図や表、写真がたっぷり含まれるWordファイル
・ちまちましたテキストボックスが大量に貼り付けてあるPowerPointファイル
に訳文を上書きして下さい、と言われたとき。

WordやPowerPointは確かに便利なソフトです。でも、
・突然、フリーズする。落ちる。保存できない。
・貼り付けてあった図がどこかに消える。
・(初期設定のままだと)お節介すぎる。
・(テキストエディタに比べて)動きが遅い。
ということがあり、作業をしているとイライラすることが多々あります。

そこで、SimplyTermsと秀丸等のテキストエディタの出番です。

SimplyTermsでWordなどのMS Officeファイルからテキスト(文字データ)のみを抜き出し、(動作の軽快な)テキストエディタで翻訳し、元のMS Officeファイルに書き戻すことで、書式や段落を保ったままの、(つまり、そのまま上書きしていったような)訳文ファイルができあがるのです。

翻訳作業は、テキストエディタではなく、WordやTrados等でされている方もいらっしゃるようですが、私はテキストエディタである秀丸を使っています。というのも、SimplyTermsにはBuckeyeさんが作られた、翻訳作業に役立つ秀丸マクロが同梱されてるからです。この秀丸マクロによって、辞書を引く手間が減ったり、入力間違いが減ったりするので、ぜひ、秀丸を使うことをおすすめします。

秀丸はシェアウェア(4200円)で、こちら↓からダウンロードできます(試用期間あり)。
http://hide.maruo.co.jp/software/hidemaru.html

最後に、SimplyTermsを実際に使う前に、ぜひ、SimplyTermsの[ヘルプ]の「翻訳作業とツール」、「TM/MT vs. 手作業」に目を通してください。なぜツールを使うのか、どういうときにツールを使えばいいのか、そして、どのようにツールを使えばいいのか、ということがわかります。

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